Concept
「新たなるライフスタイルへ」をコンセプトに、
リアル店舗だからこそ味わえる魅力を表現
住友不動産株式会社様が運営する「京都河原町ガーデン」は、2021年5月に開業した駅直結型の商業施設で、京のおいしさを味わえる飲食店フロア「フードホール」と、魅力的なショッピングフロアで構成されています。
オープンに合わせて公開したホームページのコンセプトは、「新たなるライフスタイルへ」。リアルだからこそ味わえる「体験」や「体感」を発信し、地域の活性を促すとともに、未来を創造する商業施設であることを表現しています。
ご依頼の経緯
住友不動産株式会社様が所有する商業ビルから、ファッション業態の商業施設を展開する企業が撤退したことを受け、飲食店フロア以外の全面リニューアルが行われ、21年春に京都河原町ガーデンがオープンしました。新規開業に合わせてホームページを開設するにあたり、制作会社3社によるコンペが開催。弊社にはホームページのお問い合わせフォームから直接お声がけいただきました。
コンペではトップページの構成案なども評価されましたが、採用の決め手となったのは、公開までの短期スケジュールでも遂行できる対応力の高さと、過去の制作実績からもうかがえるデザイン力の高さにあったようです。また専任ディレクターが、採用に至るまでのやりとりのなかで的確にスピーディーに対応したことが、大きな信頼感につながったと伺っています。
加えて、弊社が京都と東京にオフィスを構えていることも採用理由のひとつでした。本案件は東京の本社からのご依頼でしたが、施設は京都にあります。どちらでもすぐに動ける弊社には地の利があり、ホームページ公開後の運用サポートのほか、「京都河原町ガーデンの定例会議に参加して欲しい」といったご要望に柔軟に応えることが可能です。これらを含め総合的に評価されて採用に至りました。
Mission
課題・改善提案
更新のしやすさを重視したシステムの構築と、
幅広いターゲットを意識したデザインを提案
施設のリニューアル前には、飲食店フロア「フードホール」独自のホームページがありましたが、ニュースやイベント情報の更新方法が複雑で、旬の情報をスピーディーに打ち出すことができず、店舗運営の現場から不満の声が上がっていました。また、一般的なコーポレートサイトでは頻繁に情報更新を行う必要はありませんが、商業施設のホームページでは、最新の情報を発信したり、店舗情報が変更になったりすることも多く、更新頻度が高まる傾向にあります。これらを踏まえて、情報更新のしやすさを重視したCMS(WordPress)の導入を提案しました。
弊社のエンジニアはWordPressの構築実績が豊富で、社内に知見が多く蓄積されており、目的に合わせたフルカスタマイズでどんな形にも作り上げることができます。この強みを活かして、最初に表示されるファーストビューやイベント情報、店舗情報などを、管理画面から簡単に更新できることを最低条件とした設計を提案しました。
また施設のコンセプトに基づいて、ブランディングを向上させられるようなデザインを意識しつつ、幅広いターゲットに対応できるホームページの見せ方も提案しました。
Planning and
design
企画設計
幅広いターゲットが見やすく、わかりやすい設計を意識
項目を細かく設定して更新性の高いシステムを構築
ホームページ公開に先駆けて、新規オープンの期待感を表現したティザーサイトをオープン。短期間で、まずはオープン前のプロモーション用サイトを用意することからスタートしました。
ホームページでは、幅広い年齢層が訪れる商業施設であることを踏まえ、全体的に極力シンプルな構成にして、情報を見つけすく、わかりやすく設計しました。制作の終盤あたりまでは、どのフロアにどんな店舗が入るのかといった情報がそろわず、着地点が見えにくかったものの、ディレクター、デザイナー、エンジニアが柔軟に対応。さまざまな想定をしながら、よりよいホームページに仕上げるための設計を進めていきました。
また、京都という土地柄、海外からの利用者も多く訪れることを想定して、日本語ページと英語ページに乖離が起きないように気をつけて設計を行いました。
システム面では、京都の今を伝える情報発信基地として、施設の最新情報をいち早くホームページに反映できるよう、更新性の高いシステムを構築。商業施設のホームページでは、フロアガイドやショップリスト、店舗の詳細ページなどが変更される可能性が高いため、WordPressで編集できる項目を細かく設定し、コードがわからない作業者でも簡単に情報更新できるように配慮しました。
Design and
development
デザイン・開発
シンプルなデザインと印象的な見せ方で
実際に体験・体感したくなる気持ちを育成
トップページでは、幅広いターゲットに合わせたシンプルなデザインのなかに、大きめの画像を使用したローテーションバナーを設置して、訴求ポイントをわかりやすくアピールしました。背景には、ブランディングを意識して京都河原町ガーデン外観のモチーフ(縦線)を印象的に使用。和紙などの質感のある背景は使わず、市松模様や絵巻のシルエットを使用することで、現代的で親近感のある京都らしさを表現しています。
また、最新のイベント情報を目立たせたり、フードホールのページでシズル感あふれる料理画像を用いたりと、リアルで体験・体感したくなるような見せ方を工夫しました。なお、料理画像や動画などは、本案件に関わる他社カメラマンや動画制作会社などから提供を受けるなど、多くの企業と協力しあって作り上げていきました。
デザインや構成はクライアントにも好評で、修正も少なく、スムーズに決定しました。
Results
カスタマーサポートの対応力が好評!
継続的なブラッシュアップに貢献しています
ホームページ公開後も、保守・運用面でカスタマーサポートが手厚く支援しています。イベント情報やニュース(お知らせ)の更新対応のほか、月1回の定例会議と店長会議にも参加。ホームページの閲覧数の確認や、ニュースの内容などについて状況報告を行い、ブラッシュアップに役立てています。
クライアントからは、カスタマーサポートの対応力に対するお褒めの言葉をいただくなど、高い評価を得られています。これからも、ホームページを軸とした継続的なサポートで、京都河原町ガーデンの来客数を増やし、さらに活性化できるように貢献していきます。