営業方法に寄り添ったトータルブランディング
無機繊維紙・機能紙の製造販売を行う製紙メーカー、オリベスト株式会社様のコーポレートサイトを制作しました。
今回はwebからの集客増をひとつの狙いとしておりましたが、足で稼ぐ営業力の強さで、業界トップシェアのポジションが確立されたという事実も必然的に意識すべきポイントでした。
そのため、営業ツールとして日々使用するパンフレットやファイル、クライアント向けの動画撮影も合わせて制作。
web × 紙の相乗効果を最大化させるような、トータルブランディングを行っております。
ご依頼の経緯
本社移転に伴い、Webサイトや営業ツールのトータルリニューアルをご依頼いただきました。
現行サイトではWebからの問い合わせが少ないといった慢性的な課題感があり、単なる企業ホームページという位置づけになっているため、ターゲットに対して問合せに繋がるような内容が担保されていないことをお話いただきました。
また、コーポレートサイト内に併設している採用ページの情報増を希望されており、回遊性についても向上させたいといったご要望をお持ちでした。
課題・改善提案
Mission
5W1Hで整理し、ユーザーを迷わせない構造に
新規問合せ拡大のために、ディレクターがまず行ったのはオリベスト様の社内での共通認識としてWebサイトの役割を定義すること。
現行サイトでは、Webサイトの有効性を社員のみなさまが理解していなかったことも課題なのではと考え、問合せに繋がる仕組みやブランディングの重要性についてしっかりお伝えさせていただきました。その上で、何をやっている会社で、どんな材料を誰がどうつくっているのか、そして製品はどこからどう購入すればいいのか。いわゆる5W1Hをサイト上で整理し、魅力が伝わるサイト構築を行うご提案をしました。
また、数千とある製品の特徴や差別化がされていないため、ユーザーに迷いが生じ、回遊性が担保されていないことも課題に。最終的に何に繋がる製品なのか、導入後はどんな未来が待っているのか。画像や使いを用いて、イメージしやすいページを制作することで解決できるのではとお話しさせていただきました。
企画設計
Planning and design
コンテンツ同士を回遊し理解を深める導線設計
ターゲットは、メーカー開発者で、自社向けの材料を探すために検索流入する購買担当者と設定しました。
ターゲットが購入決定をしたり、他社と比較検討したりするために必要な判断材料として、MV直下に「製品情報」を大きく配置。製品別・用途別の2軸に分け、検索性を担保しながらユーザの迷いを払拭する設計に。製品別ページでは、主力4製品を軸に、用途・課題解決シーン・特徴・導入業種など製品のあるべき姿を訴求。4製品の活躍フィールドや具体的な利用シーンを、写真や図解を用いて視覚的に明確に伝わるようまとめています。用途別ページでは、幅広いラインナップや領域の深度を訴求。顧客体験を向上させ、企業理解・製品理解・回遊率の向上を狙っています。
また「はじめに知るオリベスト」「数字で紐解くオリベスト」「こんなところにオリベスト」の特設ページを設置し、それぞれのコンテンツ同士を行き来しなら企業理解を深められる導線設計を実現しました。
デザイン・開発
Design and development
業界トップシェアの規模感と信頼感を、動画で表現
デザインで表現した3つのポイントは、業界トップシェアであるという規模感、独自の生産技術とノウハウを活かした開発力、大手企業と比較しても遜色ない充実した分析機器があるという信頼感です。ターゲットが短時間で3つのポイントを理解できるよう、MVに動画を使用することをご提案しました。
工場の空撮で規模感を伝え、美しく整備された工場の設備機器で信頼感を醸成。さらに研究・開発に携わる「人」を映すことで、ターゲットに寄り添う姿勢を訴求しています。
そのほか、クライアント向けの会社案内動画やパンフレット、営業ツールなどのデザインもホームページをベースにデザイン。全体的にホワイトとブルーをベースに信頼感を表現しながら遊び心のある斜めのラインを入れることで、堅苦しさのないレイアウトにしました。
Web制作の成果
Result
今回コーポレートサイトでは、企業の魅力に特化したコンテンツをつくりながら、DTPや動画も合わせ、トータルでブランディングのお手伝いをさせていただきました。
ご担当者さまからお聞きしたエピソードの中で印象的だったのは、近隣の工場や、お付き合いのある会社さんから「いいサイトだね」とお話いただけたというもの。あらためてオリベスト様の魅力を知るきっかけをつくることができた、ひとつの成果だと理解しております。
これまでの営業力もそのままに、webサイトという新たな戦力を手に入れたオリベスト様。
それぞれのシナジー効果で、今後の認知拡大に繋がれば幸いです。
