“コンクリートの匠” としての姿勢を示すブランディングサイト

建築工事、設計、改修・リフォームを行う総合建設業、中島建設様のコーポレートサイトリニューアルを担当させていただきました。
東京本社の移転に伴い、サイトリニューアルでブランディングに特化したサイトを制作。建物の骨格にあたる「コンクリート躯体」のプロということがひと目見てわかるよう、随所にコンクリートの要素を感じられるようこだわって制作しました。
ぜひ細かなディテールまで注目し、ご覧ください。

ご依頼の経緯

旧サイトは、およそ10年前に制作した古いもので、スマートフォン対応をしていない状況。そんな中でいただいたご要望は、情報整理と集客力の向上でした。更新担当もおらず、外注先も頓挫してしまったとのことで、リンクが切れたページやがあったり動線が整理されていない中では、集客どころか、ユーザーの企業理解もままならなかったといいます。
事業拡大や東京本社の移転にあたって、Web集客や採用に力を入れたいと考え、お問い合わせいただきました。

課題・改善提案

Mission

コンクリートのプロである「ブランド」を打ち出す

まずメインターゲットを法人や設計事務所、サブターゲットは求職者と設定。
中島建設様の強みである、高いデザイン性を誇るコンクリート打ち放しのデザイナーズマンションの施工。そしてそれを実現する技術力があるということを、このサイトを見てすぐにわかるようにすることが今回の提案の主軸となりました。
旧サイトでは、ファーストビューに優先度の低いメニュー表記がされていたため、目的のページが探しにくく、強みや実績のわかるページもすぐに見つからない状態。そのため、まずはコンテンツの優先順位を整理し、ユーザーの動きに合わせた導線設計をご提案しました。
また、コンクリートのプロであるというブランドを打ち出すべく、魅力を伝えるためのブランディングページと、品質を伝えるための実績ページの拡充に加え、社内での更新作業をリアルタイムでできるよう、更新性を担保することも意識しました。

企画設計

Planning and design

手間なく効率よくサイトを育てていく

施工実績や工事に関するお知らせなど、建築業界には更新すべき情報が多く存在するため、ほとんどのページを社内で更新できるようにカスタマイズ。更新作業者がリアルタイムで手間なく更新をできるサイト設計を意識しました。
施工実績ページには、新着の施工事例に「NEWマーク」バッジを表示しております。
ただし、実績の更新ペースがゆっくりであった場合、バッジの表記に時間制限をかけてしまうとNEWマークがすぐに非表示になってしまいます。そのためバッジが自動で表示されるのではなく、お客様のタイミングで差し出しできるような仕組みにし、情報の鮮度を担保。さらに、ニュースや更新情報、CSR・SDGsのページは、情報がひとつ更新された際、関連するページも同時に更新されるようにしています。
サイトをどれだけ手間なく育てていくことができるか、ご担当者と密に打合せながらこだわって設計しました。

デザイン・開発

Design and development

随所にコンクリートをイメージさせるデザイン

手がける建築物への自信と、お客様に対する透明性を表現するため、写真が映えるシンプルなデザインを採用しています。
建築物が完成してからの長い年月に対する責任を、かっちりとしたレイアウトに落とし込み、お客様の満足のために技術を研鑽し続ける柔軟性と能動的な姿勢を、さりげないアニメーションで表現しました。
サイト内のバナーやイメージに使用した写真には、白黒からカラーが帯びてくるようなアニメーションを用いて建築の土台を作っている中島建設が、意匠や技術という「色」をつけていくことで建物が完成する様子を再現。
そのほか、パンくずデザインもコンクリート調に。「どのページに行ってもコンクリートが体感できるっていいよね」とデザイナーと相談し、1ページずつディテールまで意識して制作を行いました。

打ち合わせの度に細かく感想をいただき、最終的には「すべてお任せします」と仰っていただけるほどお客様満足度の高いプロジェクトでした。ほぼ修正なしの状態でテストアップをしたところ、テストサイトをご覧になったご担当者様より「パンフレットもぜひお願いしたい」といったご発注もいただけるほど、ご満足いただけたのだと嬉しく思います。
当時のご担当者様と、現在更新を担当されている方は別の方ですが、更新性など使い勝手の部分は非常に満足されているようで、お渡ししたマニュアルをご覧になり、問題なく運用されているようです。
最新の施工方法を掲載したいと改修のご相談もいただいているので、今後さらにサイトがパワーアップするのではないかと期待しています。

Next Project

Story 03

株式会社RHR union