商業建設の先駆者の姿を、
「これまで」と「これから」で表現

人と未来に寄り添う「くらし空間」をつくる、株式会社イチケン様。
幅広い商業施設の建設を得意とし、企画、設計から施工、アフターメンテナンスまでトータルプロデュースを行う総合建設業の会社です。
今回は、約10年使用してきたコーポレートサイトのリニューアルに加え、採用サイトを新設し、企業全体のブランディングをご支援。常に時代をリードしてきたこれまでの姿と、これからもリードしていく姿を「先駆者」として表現し、ターゲットへの企業・事業理解をより深めるサイト設計を行いました。

ご依頼の経緯

旧ホームページは、制作から10年近く経過しており、都度改修してきたものの、まとまりがなくなってきたことからリニューアルを検討。いま主流になっているサイト構造や、ディレクトリ構造、またレスポンシブル対応がされておらず、使い勝手の悪さを懸念されていました。
また、競合他社のサイトを分析し、歴史ある建設事業として遜色がないところまで正したいという想いがあり、今回のご依頼にいたりました。
更に、旧採用ページは社内で最低限の会社情報を掲載した簡易的なものであったため、情報のボリューム増も希望されていました。

課題・改善提案

Mission

ターゲット視点での課題を見据え、差別化と回遊性を課題に

ターゲットである投資家や求職者に向け、見やすく分かりやすい企業サイトにすることを最終的なゴールとして設定しました。
投資家の視点で旧サイトを見た際には、煩雑な内容から企業としての魅力が伝わりにくいということ。
求職者目線では、企業理解・事業理解をするための最適な動線設計がなされておらず、他社との差別化が見込めないということを解決する必要がありました。
また、全体を通して没入感が弱く、ユーザーに迷いが発生してしまうことで回遊性も担保されていませんでした。
創業から90年あまり、常に時代のニーズに応えてきた「これまで」の実績と専門性の高さ、そして「これから」の未来に向けたソリューションを提示し、ターゲットに向けて規模感や将来性、安心感を訴求すること。
また、動画や特設ページを用いて伝えるべきポイントを集約することで、簡潔に正しい企業理解につながるようなご提案をさせていただきました。

企画設計

Planning and design

ループ没入で、企業理解を深める

サイト全体を通して、没入感のある設計を意識した本プロジェクト。
自ら次へと読み進めたくなるよう、作図やイラストを用いて視覚的に陶酔させるような意匠形成と、関連ページ動線の設計をし、感覚的に見続けてしまう仕掛けを散りばめました。
メガメニューの目立つ位置に配した「ICHIKENについて」は、特に没入感が強く、スクロール毎に事業理解・企業理解を深められる構成です。オリジナルキャラクター「イチ犬(ケン)くん」や、図・数字を効果的に使用し飽きることなく完読できる、企業理解び醸成コンテンツになっております。
また、採用サイトにおいては、求職者の見ている価値観と、イチケン様の求める価値観のマッチングを軸に設計を進めていきました。どういった先輩がいるのか、どういった働き方ができるのか、入社したらどんな仕事に取り組めるのかという情報を、表層的ではなく実情で伝えることで、志望度を判断する指針に繋げています。

デザイン・開発

Design and development

人に寄り添う「くらし空間」をイメージしたトンマナ

コーポレートサイト全体を通して、「人と未来に寄り添う『くらし空間』を」というイチケン様のコピーが魅力的に伝わるようなトンマナを意識しデザインしました。
ローディング画面には、ロゴを表示させたあと、ふんわりと風が吹き、ICHIKENのつくる「くらし空間」をイメージさせるMV動画を表示。動画は、土地→建物→暮らしの象徴である車を順に表示させ、くらし空間が創出される様子を表現しています。動画の最後は、ローディングで登場させた “風” に乗ってイチ犬君があらわれ、会社紹介コンテンツが表示される仕掛けに。ユーザーの目を飽きさせず、自然に誘導するページデザインを実現しています。
また、施工事例は業界でよくある縦長ではなく正方形にすることで、つくるのは建築物ではなく「くらし空間」であるということを一層強調しております。

今回はコーポレートサイトと採用サイトをどちらも担当させていただき、Web領域全体のブランドづくりをご支援させていただきました。
クライアントとの共通認識で、よいサイトが完成したとお喜びいただきました。
公開後は、カスタマーサポートという運用保守のチームにご依頼いただき、定期的なサイト修正や調整や、機能変更の相談をお受けしております。今後も信頼できるサポートチームとして、良好な関係性を築けていければ幸いです。

Next Project

Story 02

株式会社中島建設