最近、積極的に集客をおこなっておられる歯科の先生からアクセス解析のご相談をいただくことが非常に増えてます。
ホームページ完成後のWebマーケティングを強みとしてる弊社としては喜ばしいことですが、ご相談の中には、とりあえずアクセス解析したいという漠然としたご相談のケースも多くあります。
そこで今回は、費用対効果以上の情報を得るために、アクセス解析を行う前に抑えておくべき、基本的な考え方について解説します。
アクセス解析に重要なのは解析する目的
弊社が考えるアクセス解析は、決められた項目を杓子定規でレポーティングするだけには留まりません。どのような目的でWeb解析を行うのか、目的を明確にしてアクセス解析することが非常に重要と考えます。
アクセス解析する目的は大きく3つに分れます。
【目的1】課題の検証
先生方やWeb担当者の方が感じている何かしらの課題をアクセス解析で検証するケースです。課題に対する「なんとなく」の根拠を、アクセス解析で補完します。
例えば「サイトの導線が悪い気がする」といった課題の場合は、サイトのどこがボトルネックになってるのかをページ別に解析します。
アクセス状況解析して原因となるページやコンテンツを特定し、ナビゲーションの変更や、メッシュリンクの設置など、導線改善の施策考案に役立てます。
【目的2】効果の検証
リスティング広告などのWeb広告やメディアサイトへの露出、紹介サイトなどからの流入に対しての効果検証を目的とした解析です。広告ごとの成果やアクセス状況から費用対効果を検証します。
一方でWeb上での競合が増え、士業でも比較検討が当たり前になった現代では、単純な経路別のアクセス数やコンバージョン数だけでは効果検証が難しい場合もあります。
そのため、施策の実施以降で社名での検索が増えた、自社サイトからのからの求人応募が増えたなど、間接的な効果も関連データを紐づけ検証します。
【目的3】問題点を探す
リニューアル前に何が問題かを探す、もしくは、サイト改善の糸口を見つける解析です。
一般的にはこのタイプのアクセス解析が多いと思います。
上記2つの「明確な目的に対して深掘りする解析」とは違い、サイト全体の、広い情報集めることが重要となります。広く集めた情報の中で際立った数字の部分をピックアップし、いい数字の内容はリニューアル後のサイトにも継承し、悪い数字の内容は改善点もしくは削除する内容として、リニューアルサイトの軸となる解析を行います。
まとめ
最後に、アクセス解析はあくまでも数値の解釈です。
アクセス解析に対して正しい認識をもって取り組む必要があると考えます。
初めて解析する方でも、その道のプロでも目の前にある数字は、同じ数字です。
ですが、どのような視点でその数値を見みるか、に大きな差があります。つまり、どのような目的で数字を解釈するのか、ということです。目的が定まっていなければ、アクセス解析もなんとなくのものになってしまいます。
用語の意味や、数字の読み取り方の解説は制作会社に任せるとして、アクセス解析を実施される場合は、どのような目的で実施するのかを事前に共通認識として抑えておく必要があると考えます。