はじめに
必然的に地域に根差した経営となる歯科医院の集患は、従来は地域の評判や口コミといったところが中心で、ポスティングや看板などを絡めて集患を進めていくのがスタンダードでした。
それゆえ急激に患者が増えることはなく、逆に近隣に競合ができた場合、横ばいあるいは減少するリスクを内包しています。インターネットの普及によってネットから歯科医院の情報を得る人も多く、最近ではスマホを使って来院予約をするケースも普通になってきています。
これらネット利用者をいかに来院まで導けるかというオンライン施策が、歯科医院の集患トレンドと言っても過言ではありません。多くの歯科医院が、オンライン集患のためにホームページを開設したりブログを更新したりして、ユーザーに興味を持ってもらう営業努力を行っています。とくにブログを利用した集患は効果的というのが業界的に共通認識になりつつあります。
そこでこちらでは、ブログ集患に注目が集まる理由についてご紹介していきます。
オンライン集患とは
まずオンライン集患について簡単に説明します。
オンライン集患は、インターネットを利用した一連の集患を指し、ホームページやブログ、SNSなどのサイトやネット上の広告を使い、情報を発信、それを見たユーザーの来院を促す取り組みを言います。
主なオンライン集患施策は3つあります。
01. ホームページを作る
多くの歯科医院が行っているのはホームページを活用した集患です。
診療方針や院長の紹介、院内の写真などを掲載し、医院のことを知ってもらい、集患につなげるというものです。
02. ブログで集患を行う
ブログはホームページよりも規模が小さく、ページ数は限られますが、その分更新性に富み、最新情報を簡単に更新できる点が魅力です。コメント欄を介してコミュニケーションを取ることもできます。
03. 口コミポータルサイトを利用する
ポータルサイトとはヤフーのように、検索エンジン、リンク集、ニュース、メールといった様々な機能を提供するサイトですが、口コミポータルサイトはその口コミ版です。具体的にはユーザーの口コミを集約したサイトで、食べログなどが有名です。
歯科医院版としてはデンターネットや歯科へ行こう!といった口コミサイトがあるので、集患に利用すると良いでしょう。
オフライン→オンライン集患は避けて通れない!?
ホームページやブログがあれば、ユーザーが歯科医院名などで検索を行ったとき、検索結果ページから医院のサイトへ呼び込むこともでき、集患に大変有効な手段となります。
歯科医探し、情報源はネットの口コミがメインに
口コミはオフライン・オンライン問わず、集患に大きな影響を及ぼします。
家族や友人、ご近所さんで情報がやり取りされる場合もあれば、歯科医院を利用した人がネットの掲示板に書き込みを行い、その書き込みを歯科医の比較を行う、あるいは来院すべきかどうかの吟味を行うこともあります。
最近ではこうしたネット上の口コミを参考にする人が増えています。
24時間365日稼働できる予約システムが便利
予約システムの導入も最近のトレンドになっています。
ユーザーにとってはいつ開いているのかの確認や予約も気軽にできるので便利です。
予約システムの有無も他医院との差別化を図り、集患につながるツールとなるでしょう。
来院のきっかけはブログ!?その重要性とは
ブログの場合、利用のしやすさがユーザー側・医院側と両者高く、集患力のあるメディアとなります。
<メリット1> 初めての患者も安心。不安を和らげる情報を発信できる
ブログに何を書くか、最初はだれでも迷います。が、あまり考えすぎてしまうのはNGです。術内容や専門用語をたくさん登場させるのもあまり良くありません。
まずは日常的な話題から初めて、治療内容よりも患者の悩みを軸にして、それをどのように解決できるかを平易な言葉で書くとブログを見ている人も理解しやすいでしょう。
<メリット2> 更新頻度が歯科医の安心感につながる
毎日続けるのは大変ですが、文字数は少なくてもよいので2日に1回など頻繁に更新します。
そうすると見ている人もだんだんと親しみがわき、自分も診てもらおうかな、という気持ちになりやすくなります。
<メリット3> 歯科医院の見える化で信頼を獲得(院内の様子をアップ)
院内の様子を撮影しブログにアップすることで、見た人は院内がどんな雰囲気なのかわかります。
画像は親しみやすさを感じる、安心感を得たりするきっかけとなるため、集患にとても役立ちます。
<メリット4> SEO対策にもなる
ブログはサイトのドメインを強化し、上位表示のための重要な力になります。
とりわけブログ内のキーワードは検索結果にも影響するので、検索を意識したキーワードを選び、中身のある記事を書けばおのずとユーザーが集まるでしょう。その結果、検索順位も上位を獲得できるはずです。
来院を増やすブログの書き方
集患のためのブログをどのように作ればよいのでしょうか。
以下の3つに注意して進めていくと良いでしょう。
<ポイント1> 専門用語を使わず平易な言葉でわかりやすく
治療内容や専門用語をどうしても書きたくなってしまうかもしれませんが、読んでいる人は言葉の意味が分からなかったり、読みにくく感じたりしていることも多いはずです。
平易な言葉で書くと、わかりやすい、信頼できる、などの感想を持ちやすく、親しみがわいてきます。集患において親しみやすさは重要なポイントですから、ブログでそれが表現できれば非常に有効です。
<ポイント2> 意識してキーワードをちりばめる
歯ぐき 腫れる、詰め物 取れた、歯が痛い、歯ぐき 赤い、口臭 原因、といったように検索する際はキーワードを入力します。
このようなキーワードを頼りにブログページに訪れたユーザーに対して悩みを解消したり、役に立つ知識を与えられたりするように、ブログの内容にキーワードを入れておきます。
院長や医院が得意な治療に関するキーワードやブログの内容を書くのもよい方法です。
ブログはキーワードを盛り込み、ロングテールのキーワードに絡めて集患を行うための良い手段になります。いわゆるSEO対策にもなるのがブログの魅力です。
<ポイント3> 根気よく書き続ける
毎日でなくてもよいので、2日に1回、3日に1回程度は新しい内容を更新していくとユーザーを集めやすくなります。親しみやすさの演出に、更新性の高さは重要なポイントになります。
<ポイント4>質を意識する
ブログの質はとても重要です。ありきたりな内容ではなく、読む側が役立つ知識や、読んだ後にニーズが解決するような話題を取り上げるなどしましょう。
質が高くオリジナリティがあるブログが高く評価され、検索結果の上位を獲得することもできます。
まとめ
ここまで歯科医院の集患施策として、ブログを利用したオンライン集患についてご紹介していきました。
凝ったホームページの作成やリスティング広告の利用なども手段として有効ですが、オンライン集患をまだ行っていないのであれば、まずはお金のかからないブログをはじめ、集患ツールとして使っていくとよいでしょう。