• 制作ブログ

SEOの仕組みとは?最新のアルゴリズム研究と実践

3,703 view

「SEO対策」はデジタルマーケティング担当者やウェブ制作者ならば、一度は必ず聞いたことがありますよね。しかし情報が溢れるいま、自社のホームページを一人でも多くの見込み客に見つけてもらうには、どんな正しいSEO対策をとればいいのでしょうか?ここでは最新のSEO対策と実践方法についてご紹介します。

1. SEOとは?

まずSEOは「検索エンジンの最適化(Search Engine Optimizer)と呼ばれ、ウェブ検索エンジンの検索結果で自社サイトが検索上位にヒットするよう、ウェブサイトの仕組みづくりをすることをさします。

特にGoogleは、ネットユーザーに有益で価値のある情報を提供するため、検索アルゴリズムの改善を頻繁に実施しています。よって彼らがどのような視点でアルゴリズムを改善しているのか理解することが、正しいSEO対策には非常に重要なのです。

2. SEOにおける「検索キーワード」の捉え方

かつては多くのマーケティング関連情報で、コンテンツに検索キーワードを埋め込めば、検索結果の上位にヒットしやすいと言われていました。確かに過去Googleの検索エンジンでは、コンテンツ内に検索キーワードが含まれていることを重視するアルゴリズム設計をしていました。

しかしアルゴリズムの精度は時代と共に目覚ましく向上し、今やコンテンツ内の検索キーワード数量だけでは、検索順位が判断されなくなっています。例えばコンテンツ全体に対して検索キーワードが多すぎる場合、むしろそれは不自然なコンテンツと判断され、検索上位対象外となる場合があるのです。よってキーワードを入れさえすればいいという考え方は見直す必要があります。

そして検索キーワードを選定する際には、いわゆる「ビッグキーワード」と呼ばれる1単語で構成されるキーワードよりも、「ニッチキーワード」と呼ばれる複数単語によってより限定的な意味にしたキーワードを使用する方が、ウェブサイトの集客効果を高めることができるとも言われています。

例えば「靴」というビッグキーワードの場合、男女向けの、あらゆる種類の靴が検索対象になるので、検索画面で表示されたとしても、様々な靴の興味を持ったユーザーが自社サイトを閲覧することになります。

しかし「女性用で日本製の白い革靴」というニッチキーワードにすると、検索ユーザーは自社が見込むユーザーに一気に絞り込まれます。そして訪問数は急増しないものの、興味が高いユーザーが流入するので、CVにつながりやすくなるのです。

このようにコンテンツ内に入れる検索キーワードは、本当に理想的なものになっていて、バランスよく埋め込まれているのか、今一度見直すと良いでしょう。

3. 質の高いコンテンツ作りこそ一番!

 Google をはじめとしたプロバイダーが提唱しているのは「ユーザーに質の高い情報を提供する」ということです。よって質の高いコンテンツを客観的に判断するアルゴリズムの方法には様々なものがあります。

その客観的な判断軸の1つが、外部リンクです。例えば、著名なウェブサイトや、情報量の多いウェブサイトからのリンク、FacebookやTwitterといったSNS上でサイトのシェアが多い場合、そのウェブサイトは質が高いと認められ、検索上位にヒットする可能性が上がります。

一方、検索ヒットを目的に外部リンクを購入し、不自然なほど外部リンクがある悪質なウェブサイトが中には存在しますが、そのようなウェブサイトはGoogleのペナルティ対象となる可能性があります。外部リンクの購入など、安易なSEO対策は取らない方が賢明でしょう。

このような外部評価を判断基準に置くだけでなく、実はコンテンツ上の文章表現、文法、文字綴りも、質を評価する判断基準になっています。例えば長すぎる文章や綴り、文法間違いの多いコンテンツは、質が低いコンテンツと見なされます。コンテンツの内容だけではなく、文章を書く基礎となる、文章表現や文法、綴りにも情報発信者として注意を払っていきたいですね。

4. 読み込みスピードの速さが更に重要視

そしてこれから更に重要視されると言われているのが、読み込みスピードの速さです。Google の調査によると、53%のモバイルユーザーは、検索時に読み込み速度が3秒以上かかるページから離脱をすると言われています。つまり読み込みスピードはウェブの集客数、CVを大きく左右する要素になっているのです。

そこで自社ホームページの読み込み速度を上げるため、動画や画像の解像度を落とし不要なデータ量を省くことはもちろん、データサイズを考えたコーディングやページ構成を意識しましょう。

5. 「モバイルファースト」なウェブサイトづくり

最後に、2018年3月27日Googleがモバイルファーストインデックス(Mobile First Index = MFI)を本格導入することを発表しました。これによってパソコンで検索した場合ではなく、スマートフォンで検索した結果が、検索上位の判断に優先されていきます。

そのため自社サイトがスマートフォン対応していること、スマートフォンで表示した時にも読みやすい文字の長さ、画像やレイアウトなど、心がけることが更に重要になります。

まとめ

このようにインターネットによる情報収集が当たり前になったいま、Googleをはじめとしたプロバイダーは「より質の高い情報」をユーザーに提供するため改善を繰り返しています。傾向をしっかり捉え、ユニークで質の高いウェブサイト作りを目指していきましょう。

参考出典

https://northcutt.com/wr/google-ranking-factors/

https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-resources/data-measurement/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html