はじめに
YouTubeなどの動画サイトは、最近では性別や世代問わず、余暇に欠かせない娯楽の一つになりつつあります。
今まではテレビやDVDなどのメディアから視覚的な情報を得ていた人も、その手軽さやコスト面などから動画サイトへシフトしつつある世の中で、「動画」は歯科医院にとっても重要な集患ツールとなるでしょう。実際にホームページに動画を公開し、治療内容やその他サービスなどを紹介しているところも少なくありません。
そもそも動画は、テキストや写真よりも多くの情報を伝えられるので、利用しない手はありません。
では歯科医院は、動画をどのように活用すればよいのでしょうか。方法をご紹介していきます。
歯科医院も動画マーケティングを活用する時代へ
現在では歯科医院の多くが動画をホームページ上に公開し、集患に活用しています。
動画を見て直接来院する、知識を得て検討する、などいろいろな人がいますが、動画を公開すれば、来院につながるいろいろな要素を増せるでしょう。
また単純にコンテンツとしての価値だけでなく、Google Analyticsを使えば動画を見た人の数やどのようなページから来ているかなどのデータも取得できるようになります。
このようなデータを活用し、集患につながる施策を検討し、新たなキャンペーンを打つなども行えますので、可能性が広がっていきます。
歯科医院も動画マーケティングを活用すべき時代がやってきています。
「動画視聴はスマホが主流」の波に乗る!
一昔前なら動画視聴はパケット代金との兼ね合いや、端末自体の性能が劣るなどの外部環境も相まって、携帯端末を使った動画視聴は一般的ではありませんでした。
ところがスマートフォンの普及と進化、そしてデータ通信のコストダウンにより、スマホを利用した動画視聴が普通になってきています。動画視聴へのハードルも以前よりも低く、テキストを読むよりは動画で理解したい、と考える人も少なくありません。
歯科医院も集患という観点から、この波に乗り遅れるわけにはいきません。
動画で来院率がアップするカラクリ
動画を公開している歯科医院の多くは、来院率がアップしていると言われています。
その理由は以下の通りです。
多くはこういった形で患者数を増やしています。
ポイントとなるのは歯科医院の特徴をしっかりと盛り込んだ動画にするのと、動画に対するコメントやメールなどのメッセージ機能をつけておくことです。これにより未来の患者さんとのコミュニケーションが可能になり、新規顧客獲得で重要となるOne to Oneコミュニケーションが実現できます。
ホームページ上に公開する動画ではなく、YoutubeやSNSを利用する場合、動画配信の際にこれらのアカウント上でターゲティング設定を行っていけば、見てほしい人だけが視聴してくれます。結果、集患がよりスムーズになるでしょう。
最近増加中!縦型動画のメリット
動画には縦型のものと横型のもの、2種類に大きく分かれます。
スマホの形→縦長。縦長動画が流行中
そもそもスマホの形は縦長ですから、横長の動画を見る場合、わざわざ画面を横に傾けて見なくてはいけません。
横にしてしまうと視聴している最中は視聴を中断し、ほかの作業を行いにくくなりますので、利便性に欠けます。最近ではこうした横型動画の欠点を踏まえ、縦型で見せる動画が増加中です。
縦型動画のメリット
縦型動画のメリットはスマートフォンで視聴する場合、横向きにしなくてもフルスクリーンで視聴できる点が一つあります。
横型動画なら横型にしなければフルスクリーンで見られず、手間になってしまうため、最後まで視聴されにくいデメリットがあります。一説では10秒以内の動画なら6割の人が画面を立て向きのまま見るというデータもあり、縦型動画にコミットしていることがわかります。
また横型は画面も小さくなるので細部や臨場感が伝わりにくくなります。
縦型動画はフルクリーンで見られる、手軽に視聴できる、細部や臨場感も味わえるとあって、訴求力は縦型動画のほうに軍配が上がります。
ホームページの滞在時間がグングン伸びる
ホームページの滞在時間も動画の視聴時間次第で大きく変わってきます。縦型動画で構成すれば効果はてきめん。
これは広告のお話ですが縦型動画の場合、横型動画に比べ最後まで動画が視聴される割合が9倍高くなるというデータもあります。
最後まで動画を見てくれる人が多ければ多いほど、こちらが伝えたいことを理解してくれる方、共感してくれる方も増えるでしょうから、集患につなげるよい材料になるのではないでしょうか。
縦型動画マーケティングはなぜ実施すべきか
では縦型動画マーケティングを実施すべき理由をまとめてみます。
ライバル医院との差別化に効果的
そもそも動画を持っているかの違いに加え、ユーザーへの訴求力が高く集患に役立つ縦型動画のメリットを生かせば、ライバル歯科医院との差別化要因になります。
ターゲティングができる
利用ニーズで切り分けて動画を掲載すれば、特定の層により効果的に訴求できるターゲティングもらくらく行えます。
治療イメージを伝えやすい
少なからず治療に対する不安を抱えているものです。その不安を和らげる効果をもつのが動画です。動画は実際にどんな治療をするのかイメージを伝えやすく、来院へのハードルを下げてくれます。
縦型動画導入事例
では実際の縦型動画の事例を見てみましょう。
【JPサイネージ】あかな歯科クリニック
https://www.youtube.com/watch?v=Y_XqRPG1CAA
郵便局のデジタルサイネージ用の動画です。
アニメーション風に、画を動かしながら訴求ポイントが流れていくので視覚的にわかりやすい構成になっています。
ミュゼホワイトニング
https://www.youtube.com/watch?v=dkLuSNqo_Cg
歯科医院の動画ではありませんが、縦型動画の特徴がよく表れています。30秒ありますが、画とテキストの動きを追っていると時間を忘れてじっくりと見入ってしまいます。
有吉歯科クリニック
http://www.ariyoshi-dc.com/
横型の動画もアップされているようですが、テキスト込みで見た場合、縦型動画の方がわかりやすく集中して視聴できることがわかります。
まとめ
ここまで動画を利用した集患についてご紹介しました。実際の治療シーンを動画化して掲載している歯科は非常に少ないですが、医院のアピールや治療内容の説明などに利用しているケースは多くなっています。親しみ安さを感じさせる動画を作り、集患につなげていきましょう。